レ・ミゼラブルの序盤に登場するファンテーヌ(アン・ハサウェイ)は、美しい姿の女性です。
愛娘の父親に捨てられ、困窮し離れ離れになって彼女を養います。
主人公・バルジャンの働く工場を去らざるを得なかった彼女は娼婦に身を落とします。
その過程で持っているものを次々と売り払っていくのですが…。
髪の毛も売り物になります。
原作設定から抜け出したような美しい髪の毛を、バッサリと切り落とします。
スラム街の住人の手によるものなので、美容院で丁寧に仕上げるのとは違い、ザンバラ状態。
栄養不足で痩せ切っているのもあり、非常に痛々しいです。
アン・ハサウェイも役作りのために非常に過酷なダイエットをしたそうですから、否応にも悲壮感が増します。
本当に自分の髪を切り落としたので、一発撮りという緊張感も裏ではあったようですね。
なお、この撮影シーンの直後に自身の結婚式もあったようですが、本人はあまり気にしなかったみたいです。
すごい役者魂だと感心しました。