暁のヨナ ヨナの覚悟の象徴になった赤い髪
ヨナはとある国の姫。1人娘として大事に大事に何不自由なく育てられました。いわゆる甘ちゃんお嬢様。
いつも気にしてるのは印象的だか癖っ毛が特徴の赤い髪。
好きな人によく見られたいヨナはいつも髪ばかり気にしていました。
そんなヨナの目の前で突然父王が暗殺されます。
殺したのはヨナの想いびと。
ヨナはとたんに追われる身に。
護衛の幼なじみに連れられ逃げますが、お姫様にはツライ日々。最初こそショックと慣れない逃亡に打ちのめされますが、旅中で出会った人たちの温かさに触れ、本質の強さが出てきます。
そんな中、追手に捕まってしまいます。
幼なじみも危険にさらされる。
自分が足手まといになってるのは一目瞭然。
追手は逃げるヨナの長き赤い髪を掴み、捕らえました。
その瞬間。
王宮時代にあんなに大事に伸ばして、いかにキレイに見えるかばかり気にしていた赤く長い髪を自分でばっさりと切ってしまいます。
追手の手から逃がれたヨナ。
そこでまた物語は次へ進むのですが、この髪を切った瞬間からヨナが変わります。
今までの甘々なヨナではなく、色々なモノをしっかり背負って立ち向かう事を決めたヨナに。
甘えと何も知らず幸せだった過去を髪と一緒に切り捨てたんだなと、読み手に感じさせるシーンでした。
そこからのヨナは甘えなんて微塵も感じさず幼なじみを翻弄しながら強くなっていきます。
髪は女の命といいますが、それをばっさり自ら切る事で、多大な覚悟を読者にしらしめた印象的なシーンでした。