私は子供の頃から基本的にショートカット。
自分自身もショートカットの方が好きだし、伸ばそうと思ったことはあまりなかった。
しかし、社会人になり友人の結婚式に出席する機会が多くなるにつれ、ロングヘアの友人が様々なアレンジをした素敵な髪型でやってくることを羨ましく思うようになった。
ここは試しに気合いを入れて髪を伸ばし、イメチェンでもしてみようと思い立ったのである。
それまで、ほぼショートカットだった私にとって髪を伸ばすというのはとてもストレスであり、特に長さが中途半端な時に真夏に突入した時は引きちぎってしまおうかと思った程だ。
それでもなんとかアレンジを加えられる長さにまでなり、友達の結婚式に自分も美容院でアレンジしてもらい出席することもできた。
友人に、長いのも似合ってると言われ調子に乗った私は更なるチャレンジを試みる。
パーマだ。
ふんわりヘアになった自分を想像し、意気揚々と美容院へ向かった。
そこで言われた一言。
すごい直毛だからパーマがきちんとかかるかわからないよ。
ここで思い止まればよかったのだが、向こう見ずな私は店員さんの不安をよそにパーマを決行した。
パーマはきちんとかかった。
ただし、その当日だけ。
店員さんのアドバイスどおり、あまり櫛を通さないようにし、スタイリングも教えてもらった通りやったのだが、見事に剛毛な直毛が圧勝した。
髪型が決まらず、焦りながらも向かった職場では、関西出身の先輩に「今日、寝癖がすごいことになってんで」と言われ、私のロングヘア&パーマへの思いは完全にへし折れた。
そして次の休日、この反動でベリーショートに髪をバッサリ切ったのである。
美容師さんは決して悪くない。
美容師さんはこの結果を見越して先に釘を指してくれていたのだから。
ふんわりやわらかヘアへの憧れから強行した私が悪いのだ。
どんなに憧れの髪型であろうとも、自分自身の髪質によってはとんでもない失敗作ができあがる。
このことを見に染みて感じた出来事だった。