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お洒落上級者にはついて行けなかった私の哀しいツーブロック

まだ中学生の頃に人生で最初で最後のツーブロックになった私の苦い苦い哀しい思い出です…。

哀しい事が起こる時には、得てして不幸な偶然が重なるものなんですよね。

女性にとっての髪型って、どの年齢でも変わりなく大切なもので髪型でその日の気分も大きく左右てしまうものです。

まだ中学生、初恋や憧れの先輩にドキドキしながら少しでも自分を可愛く見せたい私は、最近近所にできた腕が良いと評判のサロンに行く事にしました。

お店に到着して1番に感じた事は…奇抜だなぁ…でした。

まだお洒落も発展途上な中学生な私は、お店の外観に衝撃を受けながらも、これがお洒落なんだと思い入店。

お店の雰囲気にピッタリのスタッフに促され着席、私はセミロングの髪の長さを変えずにイメチェンしたいと伝えました。

すると、垢抜けない女子中学生にアーティスト魂がくすぐられたのか…セミロングを全拒否され…私に一番似合う髪型にしてあげるから自分に任せなさい!と言われました。

その頃にはお店の雰囲気に、お洒落の洪水に麻痺しちゃってたんでしょうね、私もお洒落になれるんだと喜び勇んでお任せしちゃいました。

頭の中には新しい髪型で颯爽と廊下を歩く自分の姿、そんな私を現実に引き戻したのは、最初のハサミでした。

せミロングの髪をザクザクっと一気にバッサリとカットされた瞬間ザーっと血の気が引く音が聞こえた気が…遠くの方で、やっぱりボーイッシュな方が絶対素敵よぉ〜とスタッフの声が聞こえたような…。

もうそこからは放心状態のまま、ドンドン短くカットされていく髪を呆然と眺めながら、後頭部には初めてのバリカンの感触を感じていたら、鏡の中に超ボーイッシュなワカメちゃんが居ました。

あれ?スタッフさんは私を男の子だと思ったのかな??

ボーイッシュなワカメちゃん改め、かりあげクンになってました。

頭が真っ白のまま帰宅、母に3度見された後めちゃくちゃ怒られて、そこでやっと我に返り号泣しちゃいました。

それから母に事情を説明している時に判明したのですが、同時期に筋を一本違えて2軒の美容室が建ち、1軒が噂のサロンで、もう1軒が今回私が行った奇抜なお店だったようで…。

駅に向かう道の以前通ってた塾の前の店…どっちも同じ立地だったんです。

ウィッグをかぶることもできず、一晩で髪を伸ばす事もできず、母から学校に事情を説明してもらい…生活指導はされずに済んだけど…今でも中学時代を知っている人には「かりあげ」と、その時のあだ名で呼ばれる哀しい哀しいツーブロックの思い出でした。

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