カットの中で一番難しいのはショートカットです。
ロングなどは正直ごまかしがききますが、ショートカットはそうはいきません。
カットラインや毛量の調整の他に、ロングでクセがでなかった人がショートカットにしたことによってくせがでることもあります。
そこで今回はショートカットのカット方法を解説します。
1.ショートカットを切るときのポイント
テンションをかけてカットした時に、髪がどこに落ちるのかを確認すること
生えグセや髪質を考えてカットすること。
体や顔のパーツを参考にして、その人に似合うショートカットを選ぶこと
2.カット方法
2-1.まず、アウトラインを決めていきます。
サイドの始まりはえら下、もみ上げは喉下、襟足はあご下1〜2センチでカットします。
少し長めを意識してハサミを入れていきましょう。
アウトラインは重要になりますので、きちんと左右対称になっているかカットした毛束を少しとり長さが対象か確認します。
これは、基本のアウトラインの設定なので、好みによって長さを変更しても良いです。
2-2.アウトラインを決めたら、ゴールデンポイントをカットします。
ゴールデンポイントは、ボリュームを出したい位置から3センチ下になるように設定し、カットします。
ゴールデンポイントの位置は、直線であごからエラを通ったラインの延長上にもってくるようにしましょう。
髪は短くするとボリュームが出るため、レイヤーを入れることにより、丸みをおびてふんわりと仕上がります。
2-3.次に、ブロッキングをとります。
イヤートゥイヤーで両サイドをブロッキングし、ダッカールでとめます。
バックは、センターパートに分けて、耳下から上と下に2段にしましょう。
ブロッキングをとらなくてもカットできるようであれば、とる必要ありません。
2-4.次に襟足からカットしていきます。
襟足のカットは、ハサミではなくてシザーと使うと柔らかい印象になることと、頭の形に馴染みおさまりやすくなりますのシザーでカットすることをおすすめします。
既に襟足のアウトラインを決めているので、毛束を引き出し、レイヤーを入れたい角度でカットします。
カットした後は髪を首に沿わせ、左右対称にカットできているか確認しましょう。
ショートカットは、襟足はすっきりさせた方が最終的にシャープな印象のスタイルになります。
襟足は、上に向いて生えていたり生えぐせがある人が多いので、意識してカットするよう気を付けましょう。
2-5.襟足のカットが終わったら、上の段のブロッキングをほどき、上部をカットしていきます。
ボリュームを出したい時は、真っ直ぐに切ることで丸みがしっかりと出るようになります。
そのため、縦にハサミをいれるのではなく、横に切っていきましょう。
既にゴールデンポイントも最初にカットしているので、ゴールデンポイントを中心として放射状にスライスをとってカットしていきます、
スライスは、後ろから前にとっていきバックのみで5スライスくらいを目安にとりましょう。
同じようにサイドのブロッキングをほどきます。
サイドもアウトラインを既にカットしているので、放射線状にスライスをとり、ゴールデンポイントとつないでカットしていきます。
表面に段を入れる時に、前髪やサイドの始まりと繋いでしまわないように、前髪と顔まわりの髪の毛はダッカールで外して、段を入れるようにする。
カットが終わったら、左右対称にカットできているかしっかりみましょう。
この時点で、毛量が多い部分をスキバサミですいていきます。
放射線状にスライスをとって根元から2/3あたりから2.3回スキバサミをいれます。
2-6.全体のカットが終わったら、ドライヤーで髪を乾かしていきます。
乾かしたら、バランスをみながら毛量の調節をします。
馴染ませたい部分は、スライスを多めにとり、放射線状に引き出して縦にハサミをいれてカットしていきます。
2-7.最後に前髪のカットです。
サイドの髪をダッカールでとめます。
前髪は、ハサミを縦に入れてカットしていきます。
スキバサミで毛量を整えたら完成です。
3.まとめ
ショートカットはカットの中でも難しいカットになります。
ショートカットといっても、たくさんのスタイルや方法があります。
基本さえおさえてしまえば、応用としてどんなスタイルにも対応できます。
しかし、髪の生えグセや毛流れなどを理解した上でカットをしないとバランスが悪くなってしまいますので、気を付けましょう。
くせ毛の人は、少し重たくレイヤーを入れてあげることにより、くせが抑えられます。
4.用語
アウトライン
ヘアスタイルの輪郭のことです
ゴールデンポイント
ゴールデンポイントとは、美容用語で「あごと両耳の上を結んだラインの延長線上にある、頭のセンターラインと交わるところ」を指す言葉です。
