私は大学生の頃、腰まで届くぐらいのロングヘアーをしていました。
伸ばしたくて伸ばしていた訳ではなく、授業、サークルの掛け持ち、バイトの掛け持ちと毎日が忙しすぎてヘアカットに行くのが億劫だったのです。
当然、カラーをしていてはプリンになってしまいますから、地毛のままの真っ黒な髪でした。
しかしそんな私も、大学3回生の時に好きな人ができました。
ですが、今ひとつ自分に自信が持てなくて、積極的になれずにいました。
このままではいけない、と思い、自分に火をつける為にもイメチェンをすることにしました。
勝手に伸びたロングヘアに未練はなく、肩の上の長さのボブに、バッサリ切ってもらいました。
担当の美容師さんはハサミを入れる前に「本当にいいの?」と3回聞いてきました。
カットだけではなく、カラーもしてもらいました。
明るすぎないけれど、染めたと明らかに分かる程度の明るさです。
これだけやると、さすがに全然印象が違いました。
ゼミでもサークルでもバイト先でも、みんな驚いていました。
「年相応に若返った」「可愛い」など概ね好評で(逆に、失恋したの?という声も多かったです)、ひとまずイメチェンに関しては成功したと言えます。
人生で、そんなにまとめて褒められる機会もそうそう無いですし、自分に自信を持つという目標も達成できました。
さて、意中の彼に関してですが、もちろん彼も驚いていました。
そして、「似合ってる、前よりいいよ」と言ってくれて、とても幸せな気分になりました。
それがきっかけで積極的にアプローチできるようになり、なんと交際することに成功しました。
思いきってカットしてみて良かったです。
せっかくカラーをした髪は、就活が始まったことに伴って割とすぐに黒く染め直してしまいましたが、ヘアメンテナンスの大切さを実感した私は、以前とは打って変わって、どんなに忙しくても定期的に美容室に行ってカットしてもらうようになりました。
カットの度に自分の心まで満たされることを感じ、もっと早くこのことに気づけていたらなぁと思ったものです。
きっかけとなった彼とは残念ながら2年後に別れてしまいましたが、今でも、その時得たヘアスタイルは人生を大きく左右するという教訓は私の中で生きています。