最近は女性の髪型も多様化していますよね。
髪型を変える事は気持ちがリセットされるような、一種の気分転換のような感覚があります。
私自身、高校生の頃から様々な髪型を経験してきました。
校則の厳しい学校だったので、怒られるギリギリを攻めていました。
天パだと偽りパーマをかけたり、徐々に髪の色を抜いていったり、アシンメトリーにしてみたり。
変な髪型のせいなのか、性格の問題なのか、残念ながら男子には相手にされませんでした。
大学生になるとより一層変わった髪型にしたい衝動に駈られていました。
くるくるしたパーマや金髪も経験しました。
周囲の反応といえば、男女共に「スゴい」が常でした。
その意味はプラスではなく、マイナスだったと思います。
何故なら誰一人として真似したがる者はいなかったから。
それでも私自身はどうとも思いませんでした。
大学の授業や行事では様々な学部や学年の人達と関わります。
変わった髪型のおかげで印象に残りやすく、知り合いが増えました。
また私は顔立ちが地味なので、派手な髪型をする事でメイクが薄くても、シンプルな服装でも簡単に華やかに見えました。
そんな私も就職活動中は黒髪ボブで大人しくしていました。
その期間は正に「没個性」。
自分についてアピールするはずの就職試験は非常に苦しかったです。
また、当時は就職氷河期。
なかなか内定が出ず、疲弊しきっていました。
なんとか内定を得て晴れて就職した先で事務職を担う事になりました。
そこは従業員も少ないアットホームな会社で、服装は制服でしたが、髪型は金髪など極端なものでなければ大丈夫。
という場所でした。
その頃は染めるのに飽きて黒髪に凝っていたので、髪型で個性を出していました。
ショートボブにパーマをかけて「元気な新人さん」スタイルでいきました。
もともとサバサバした性格なので、髪型と相まって周囲の評判は上々でした。
それからは暫くその髪型だったのですが、数年後、急に「刈上げたい」という気持ちが沸いてきました。
季節は真冬にも関わらず私の襟足は見事にバリカンで刈られました。
翌日会社に行くと二度見の嵐。
皆大人なので、直接ツッコミを入れる事はありませんでした。
唯一、社長が「カッコええなぁ」と笑っていたので、良しとします。
刈上げたことで、襟足の気持ち良さにはまり、このスタイルを続けようとした矢先、結婚する事になりました。
因みに主人は刈上げに反対しています。
私もさすがにウェディングドレスに刈上げは変かなと思い、2年間頑張ってロングヘアにしました。
そして式が無事終了した翌日。
何の躊躇いもなく刈上げた私の髪型を見た主人は、がっかりした表情を浮かべていました。
そして、「まあ、髪型が全てじゃないもんな」とポツリ。
主人には申し訳ないですが、これが私なんです。
これからも自分が気分良く過ごせるスタイルを貫いていきます。