ＯＬヴィジュアル系は、とある会社につとめる一般事務のＯＬ、桜田門という地味顔の主人公が化粧で美しくイメチェンをし、憧れの上司・関口さんとお付き合いするため周りの登場人物たちとわちゃわちゃしながら紆余曲折して前に進んでいく漫画です。
ＯＬヴィジュアル系の大きなテーマは｢美｣です。
作中には化粧美人、整形美人などさまざまなクセのあるキャラクターたちがでてきます。
彼女たちは元々とても地味であったり、暗く生気のない顔をしていたり、太っていたりとコンプレックスを抱えて生きてきた人たちです。
主人公の勤める会社ではまだまだ男社会で、そのなかでコンプレックスを隠したり、乗り越えたりして日々主人公たちは頑張っています。
作中の主要な登場人物はまず主人公である地味顔の桜田門、地味でガリガリで暗い堀切さん、元肥満で｢カバに踏まれたような｣顔だった目黒川という女性がいます。
作中でそれぞれの登場人物が美しくなるための努力やそれを経て美しくなるシーンとそのビフォーアフターがでてきます。
桜田門は、メイクで目をパッチリとさせ、ボリュームの少ない髪型を変えて化粧美人ＯＬとして過ごしています。
目黒川は、殆ど整形美人なのですが、美しくなるためにダイエットも頑張ります。
目黒川が営業にでるときに｢町はジム代わり｣と言いつつ、エスカレーターで楽々と昇っていくおばさまを横目に必死で階段を駆け上る姿は感動しますし、イメチェンのために努力の必要性を強く感じてとても良いシーンです。
堀切さんは、始め主人公の先輩として登場する仕事はふごく出来るものの地味でガリガリで暗い人なのですが、主人公との出逢いや生き方を学んで化粧とヘアスタイルを変えることで美しく明るく、仕事のできる完璧な女性に生まれ変わります。
登場人物たちが美しさに目覚め、努力してイメチェンを果たし、その美しさを持ちながら社会で戦っていこうとする姿は純粋に応援したくなりますし、変わろう、と思う意思でイメチェンを果たし美しくなる姿には自分も頑張ってみようと思えるきっかけになれる素敵な作品です。
